USBのコネクタ・規格について調べてみた
かくたんです。
今回はUSBコネクタの種類とUSBの規格について調べた内容を記載します。
以下目次になります。
USBの規格とは?
PC等の製品カタログで「USB 3.0対応」のような記載を見たことがあると思います。
この「3.0」という数値がUSBの規格になります。
規格はそのUSB機器(例えばUSBケーブル)のデータの転送速度を表しており、数値が大きくなるほど転送速度が速くなります。
各規格の転送速度を表にまとめてみました。
規格名 | 転送速度 | USB 3.2統一表記の規格名(※1) |
---|---|---|
USB 2.0 | 最大480Mbps | - |
USB 3.0 | 最大5Gbps (=5000Mbps) | USB 3.2 Gen 1 |
USB 3.1 | 最大10Gbps(=10000Mbps) | USB 3.2 Gen 2 |
USB 3.2 | 最大20Gbps(=20000Mbps) | USB 3.2 Gen 2×2 |
※1:3.0以降の規格を「USB 3.2」として統一表記する流れがあるため記載しています。この記事では「規格名」を使っています。
USBコネクタの種類
USBコネクタの形は種類がたくさんあり、新しい形も次々と登場してきました。
新しい機器を購入するたびに、対応するコネクタのケーブルがなくて買いそろえた人もいらっしゃると思います。
最近使われているコネクタは以下になります。
USB Type-A
USBと聞いて一番最初に思い浮かぶであろうコネクタです。
主にパソコンの外部インターフェースとして使われています。
Type-Aは規格が"2.0"のものと"3.0"のものがあります。
コネクタの形からではどちらの規格なのか判別がつきにくいため、注意してください。
USB Type-B
プリンターの接続に使われているコネクタです。
プリンター以外にも、外付けHDDなど大型の周辺機器とパソコンを接続するのに使われています。
Type-Aと同様にType-Bにも"2.0"と"3.0"の規格のものがあります。ただしType-Aとは違い、コネクタの形が以下のように違うためすぐに判別がつくでしょう。
USB 2.0 Type-B
USB 3.0 Type-B
USB Type-C
2015年に発表された期待のコネクタです。
徐々に普及しており、スマートフォンやMacBook、Windowsパソコンなど幅広い機器に使われています。
このコネクタの最大の特徴は、コネクタに上下の区別がないことです。
Type-A, Type-Bのように差し込むときに上下の向きが合っているか確かめる必要はありません。
Type-Cは"2.0","3.0","3.1","3.2"の4個の規格のものがあります。
ケーブルやUSBハブを選ぶときは手持ちの機器の転送速度に合ったものを選ぶようにしましょう。
補足ですが"3.2"の規格は個人利用ではオーバースペックです。この速度が活かせる時代が来るまで待ちましょう。
mini USB Type-B
ちょっと前までは現役だったのですが、徐々に姿を消しているコネクタです。
デジカメやPSP(ゲーム機)の接続に使われています。
規格は"2.0"のみ対応しています。
このコネクタの前にmini USB Type-Aというコネクタがあったのですが、抜き差しに弱いという致命的な欠陥があったため、その欠陥を改善したmini USB Type-Bが主流になりました。
ちなみにmini USB Type-Aはほぼ絶滅しています。
micro USB Type-B
Andoroidのスマートフォンに使われているコネクタです。
mini USB Type-Bよりもさらに小型になったコネクタで、PS4のコントローラやデジカメにも使われています。
規格は"2.0"のものと"3.0"のものがあります。コネクタの形が違い、"3.0"はコネクタが2個セットになっているため簡単に判別がつくでしょう。普段よく見るコネクタは"2.0"になります。
ちなみにmicro USB Type-Bの前にmicro USB Type-Aというコネクタがありましたが、こちらもminiと同様にほぼ全滅しています。
Lightning USB
iPhoneを愛用している方にはおなじみのコネクタです。
MacやiPhoneなど、Apple社の製品に使われています。
Type-Cと同様にLightning USBもコネクタに上下の区別がありませんので、差し込み口の向きの確認は不要です。
規格は"2.0"のみ対応しています。
最近発表されたiPhoneにはType-Cが使われていることから、今後は姿を消していくでしょう。
さいごに
ケーブルを購入するときはコネクタの形をきちんと確認して購入しましょう。
転送速度を気にするのであれば、使う機器の最大の転送速度に合ったケーブル・ハブを使いましょう。
ではでは。